私たちは、人と地域資源の関係を編み直すことで、新たな価値が生まれると考えています。
熊本県玉名市は弥生時代から、実に二千年の米づくりの歴史があります。近年、農業者の高齢化や後継者不足により耕作放棄地が増加しています。ここ石貫の里山では、移住者や周辺地域からの希望者のグループで無肥料・無農薬の米づくりを行なっています。「あたらしさと」の名前には、古くから住む人たちにとっての“ふるさと”を維持するだけでなく、新しい人たちにとっての地域資源の価値を見出し、新しい里の形をつくるという意味を込めています。
本来“ふるさと”には、その土地の自然や人と関わりながら過ごす人にとって心安らぎを感じる特別な価値があると思います。しかし少子高齢化により、地域の活力やかつての風景、その価値が失われつつあります。だからこそ、そのような“ふるさと”を持つ人だけでなく、これからそこを訪れる人にも新たな価値を見出す機会をつくり、次世代へ受け継がれる里のある社会を目指したいと考えます。
「あたらしさと」は、訪れる人にとって、自宅や故郷でもないサードプレイス(第三の場所)となり、食づくり、場づくり、機会づくりを提供していきます。忘れ去られてしまいそうな地域資源の魅力を活かし、一人ひとりにとって持続的で新しい価値を見つける仕組みをつくっていきます。
里で活動する方々は無理をせず、楽しみながら里でのひとときを過ごしています。私たちは、地域での暮らしや経験による新しい生きがいを見つけられる里づくりを目指していきます。
この思想は、一般社団法人あたらしさととして、実際の土地と人の関わりの中で実践されています。